TIPS
ヴォイシング関係
「自分で日常的にメンテナンスしたいが、何を買ったら良いかわからない」という チェンバロオーナーの声をよく聞きます。 ここではメンテナンスに役立つ道具等を紹介しています。 ※商品についての問い合わせは各メーカーへ直接行ってください。 ※メンテナンスは自己責任で行ってください。怪我や楽器の破損の恐れがあります。 ※当工房と紹介したメーカーに営利的な繋がりはありません。
環境関係
梅雨の時期から初秋までは高温多湿、また冬は平地でも雪が降り、異常乾燥の時期も長い。 そんな日本の環境はチェンバロには全く不向きです。世界地図で緯度を見るとよくわかりますが、フランス・パリは日本の宗谷岬よりも北、イギリスやドイツはさらに北で日本とは環境が全く違います。 愛知県三河地方は北緯35度なので、西洋で言えばギリシャのクレタ島、北アフリカのアルジェ、チュニスのあたり。清涼な気候というイメージが湧かないことがお分かり頂けると思います。 冷暖房なしには生活ができない現代人と、ヨーロッパ由来のヒストリカルな製法に基づいた楽器の共存には、様々な困難があります。 ここではチェンバロ部屋を良い状態に保つために役立つものをご紹介します。 ※商品についての問い合わせは各メーカーへ直接行ってください。 ※紹介した道具を駆使しても、調整の狂いや破損、劣化を100%防ぐことはできません。 ※当工房と紹介したメーカーに営利的な繋がりはありません。
  • 「毎日タイマー機能付き」のエアコンリモコンです。設定をすれば毎日操作をしなくても、決まった時間にスイッチオン・オフをしてくれます。 30度を超えるような日が続く夏の間は、除湿加湿器で湿度管理をしながら(40-60%)、冷房を付けっぱなしにするのが望ましいですが、一般家庭においては電気代が悩ましい所です。 一例として朝7時にオン、夜8時にオフになるようにセットしておけば、日中の酷暑から楽器を守ることができます。 自宅のエアコンと適合すれば、非常に便利です。 ※エアコンによる冷暖房は、温度と湿度が急激に変化します(特に湿度)。練習をし始める直前に、急激に部屋を温めたり冷やしたりすることは楽器の破損に繋がります。十分注意ください。
  • この温湿度計は、少々値が張るものの、過去14日分の温湿度を記録しておいてくれるので便利です。チェンバロには年間通して温湿度のグラフができる限り一定(室温20℃前後、湿度50%前後)になる環境が望ましいです。 つまり 「人間が快適に過ごせる温湿度」が楽器にも適していますが、人間の感覚は時に鈍感になります。温湿度計はメーカー違いで2つ以上(湿度は誤差が出やすいため)用意して 「これくらいの温度湿度で楽器がどうなるか」を把握しておくことをお薦めします。